医療総合研修センター

センター長あいさつ

センター長 森脇 真一 このたび2025年4月、医療総合研修センターのセンター長を拝命いたしました。
 2013年に開設された医療総合研修センターは、現在「臨床研修室」「医療プロフェッショナル支援室」「医療技能シミュレーション室」「看護職キャリア形成支援室」そして「内視鏡外科教育研修室」の5室から構成されます。初期研修医、後期研修医、若手医師・看護師の養成、キャリアアップを大きなミッションとする医療総合研修センターはこれからの大阪医科薬科大学の将来の発展に関わる大変重要な部門です。
 現在の医学教育、若手医師の養成には学生の臨床実習、初期臨床研修、専門医取得を目指す後期臨床研修を含めたシームレスな医師教育制度を構築していくことが行政により推奨されています。本学では大阪医科薬科大学病院が中核となり、そのまわりに教育病院群(地域の基幹病院や地域医療を実践している中小の病院や診療所など)を構成して人間性豊かな優れた医療人の育成に取り組んでいます。
 初期臨床研修医は許容される医療行為の基準が決められていますが、研修期間中は自ら積極的に学ぶことが求められます。後期臨床研修医(専攻医)が目指す専門医は、新制度として各学会から独立した日本専門医機構が設置され、より中立で客観的な専門医認定が行われるようになりました。当院でも効率的かつ確実に専門医が取得できるよう専門研修プログラム19領域の充実を図っています。医療技能に関する最新のシミュレーターを用いて医療現場で求められる安全な医療技術を習得することは医師・看護師の養成や復職支援に重要です。
 このような現在の医療人養成システムにおいて、大学病院と教育病院群の連携を担う部署が医療総合研修センターであり、行政や地域医師会および他大学、教育病院群、関連企業と積極的に連絡を取り連携し、良き医療人の育成、専門医取得に向けてのサポートを実践しています。院内外の看護職が効果的なキャリア形成を図るための看護職キャリア形成支援室、ダビンチによるロボット手術の教育を支援する内視鏡外科教育研修室は現況を鑑み2022年に新たに設置されました。
 今後は私のこれまでの6年間の副センター長(臨床研修室室長)としての経験を生かして、初期、後期研修プログラムやシミュレーション設備をさらに充実させ、多くの若手医師の社会人としての成長、専門医取得、看護師の技能向上を目標として、センター長としての職務に邁進してまいります。

医療総合研修センター  
センター長 森脇 真一