病院長あいさつ

2024年4月1日就任 病院長 勝間田 敬弘

病院長 勝間田敬弘

2024年4月1日に病院長に就任いたしました。いわゆる“コロナ禍”から社会全体が立ち上がるこの時期に、南敏明前病院長からバトンを受け取りました。これからの大阪医科薬科大学病院は、コロナ前に復帰するのではなく、社会的困難を乗り越えた後の新しい価値の創生に向けて邁進いたします。
現在、“スーパースマートホスピタル”そして“温かい病院”をコンセプトに新本館の建設を核とする病院全体の刷新と再編成が進行中です。

2022年7月に開院した病院新本館A棟は、三次救急診療機能を有する救命救急センターと先進的ながん診療を提供するがん医療総合センター、さらに病棟専属のリハビリテーション室が配置された最新設備です。開設後の20ヵ月間に、A棟のみで17,000人を超える救急患者さんと9,000人を超える新入院患者さんを拝診いたしました。コロナ禍を通じて、24時間、365日、可能な限り社会の要請に応え続けた結果がそれ以前の取り組みと合わせて評価され、大阪医科薬科大学病院は2021年、2022年及び2023年にNewsweek誌が発表したWorld Best Hospitalとして高い評価を受けています。

来たる2025年には、外来と7つの病棟、および周産期部門を擁するB棟が竣工、稼働いたします。そこでは、複数の診療科が融合した臓器別・疾患別センター外来、初診から退院後までの一貫した受診支援、さらに診察や会計の待ち時間を短縮する機能などの、患者さんの受診をより快適にするための環境が整備されます。すでに、安全と診療効率の向上を目的とした最新技術の導入が開始され、“スマート”に高品質の医療を提供するための準備が進行中です。
医療の質は即ち医療者の質です。私たちは、患者さんに提供する医療の質の向上に日々取り組み続けています。患者さんと医療者、医療サービスそして医療情報が近づけば近づくほど、医療の質は高まります。患者さんへの気遣いと手厚い診療を通じて、患者さんに“寄り添う”温かい病院を目指します。

水急にして月を流さずの禅語のとおり、日進月歩の医療の中でも守るべき核心は揺らぎません。私たちは、最先端の技術や知見を取り入れながらも、患者さんと真摯に向き合い、個々の病状やご要望に合わせた医療を提供することを忘れません。これからも大阪医科薬科大学病院は、地域の皆様と手を携え、患者さんの健康を守るとともに、医療や社会の発展に貢献し続けます。