病院長あいさつ

2022年7月1日、最新設備を導入した12階建ての病院新本館A棟が開院し、それに合わせて病院ホームページ(https://hospital.ompu.ac.jp/)もリニューアルしました。病院新本館A棟1階には三次救急機能を有した大阪医科薬科大学病院救命救急センターが開設され、手術室とのスムーズな連携で超緊急手術が施行されています。また最上階12階には先進的な「がん」に特化したがん医療総合センター (化学療法センター・緩和ケアセンター・がん相談支援センター)、がんゲノム医療管理室、遺伝カウンセリング室、プレシジョン・メディスンセンターが配置されています。そのほか早期のリハビリテーションが有効な循環器内科、脳神経外科では病棟内にもリハビリテーション室が設置されています。今後は2023年8月に病院新本館B棟の建築が着工し、2025年9月に開院する予定です。
本院は阪急高槻市駅に隣接し、またJR高槻駅から徒歩8分という極めて交通至便の地にあり、北摂地域における地域医療の要であると共に、三島医療圏の最後の砦であると自負しています。さらにここ数年間で病院機能的にも飛躍的に成長し、現在では903床を有し、31の診療科と16の中央診療部門を2,100人余の病院スタッフが支えています。これらの充実した内容に対して特定機能病院・災害拠点病院・地域がん診療連携拠点病院・大阪府地域周産期母子医療センター・大阪府肝疾患診療連携拠点病院など、公的機関から30項目以上の指定を受けており、また認定取得可能な学会は97に上ります。
本院は2022年1月に「日本医療機能評価機構 病院機能評価 一般病院3」に認定されました。これは「患者が安心して医療を享受でき、職員が働きやすく、地域に信頼される病院づくりに貢献する」という最も厳しいとされる評価項目で、特に指摘事項なく認定を受けることができました。さらに2021年、2022年、2023年に米Newsweek誌のベストホスピタルに選出されています。
われわれ職員一同は、「社会のニーズに応える安全で質の高い医療を皆様に提供するとともに、良識ある人間性豊かな医療人を育成します」という本院の理念のもと、一丸となって日々努力し、患者さんとご家族に安心と安らぎを与えられる病院を目指しています。2016年3月竣工以来、24時間断らない運営を継続している中央手術室は、2022年度、コロナ禍にも関わらず総手術件数は12,865件となりました。今後も本院が三島医療圏の最後の砦となるべく、患者さんを24時間迅速に受け入れていきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。