当院は「特定機能病院」に指定されています。すなわち高度な医療を提供し、高度医療技術を開発、さらに高度医療に関する研修を行うほかにも厳しい要件を満たしていると国から承認された病院です。難病に対して当院でしか受けることができないレベルの高い医療を提供すると同時に、大学病院として最先端の研究にも数多く取り組んでいます。
また「地域がん診療連携拠点病院」でもあり、新設された病院新本館A棟の12階にはがんに特化したがん医療総合センターを設置しました。このフロアにはがんゲノム医療管理室、遺伝子カウンセリング室、プレシジョン・メディスンセンターも配置され、抗がん剤のミキシングロボットが導入されるなど、個々の患者さんに合った適切な治療を適時に行うための体制が整えられています。
高齢者に多い循環器系の疾病については患者さんへの負担の少ない治療を重視しています。その一例が、大動脈弁狭窄症の患者さんに積極的に行っているTAVI(経カテーテル大動脈弁治療)です。TAVIは体への負担が少なく、早期回復が期待できるだけでなく死亡や脳梗塞リスクも軽減する治療法です。最先端医療に加えて当院では多くの高齢者を苦しめる二大疾患のがんと心疾患、その他の難病治療に力を入れています。