安心して看護を受けていただくために

当院では様々な専門領域の専門看護師・認定看護師が患者さんをサポートしています。

専門看護師

がん看護

患者さん一人ひとりの生き方を大切に

がんと診断された時から、患者さんとご家族の思いや体験を丁寧にお聴きし、患者さんにとって最良の選択ができるよう一緒に考えていくことを大切にしています。がん治療の経過に応じて、病気や治療にまつわる症状、気持ちのつらさなどが少しでも和らいで安心して過ごせるように、医師や看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、公認心理師など多職種と連携し、チームの一員としてさまざまな場で患者さんとご家族を支援しています。

精神看護

全ての患者さんとご家族が安心して医療を受けられる環境を提供しています

どんな疾患でも、精神面と身体面はとても深く関わっています。当院には、精神疾患を専門的に看る専門看護師と、身体疾患の精神面を看る専門看護師(リエゾン)がおります。身体面・精神面にかかわらず、あらゆる疾患をもった患者さんや、患者さんを支えるご家族が安心して、当院での医療を受けていただけるよう、専門的な視点を通して、外来や病棟の看護師、多職種と連携して、心理的な側面を支えます。

小児看護

子どもの健やかな成長発達をサポートします

子どもが健やかに成長発達できるように療養生活を支援し、他の医療スタッフと連携した水準の高い小児看護をめざしています。小児科領域だけではなく、成人科で療養する子どもや思春期・AYA世代・その家族も対象で、病気で心理的に不安定になった子どもへの対応や子ども自身が病気を理解し治療に納得できるように関わります.また,保育所・幼稚園,学校での療養についても調整し、病気と共に生きる子どもが、のびのびと社会生活が送れるよう支援いたします。

慢性疾患看護

健やかな療養生活を応援します

慢性疾患の多くは、長期にわたる療養生活が必要です。患者さんの日常生活の語りから病気との付き合い方や価値観、暮らし方をお伺いし、患者さんと何を大切にしながら今後の療養生活を送るのかを一緒に考え、患者さんが自分らしい暮らしができるようなサポートを心がけています。

急性・重症患者看護

重症で緊急性の高い患者さんとそのご家族の尊厳を大切にした看護を提供いたします

突然の発症や事故で救急搬送された患者さんや集中治療を必要とされる患者さんに対して、苦痛を最小限にしつつ1日でも早く日常生活に戻れるように多職種と連携をとりながら回復に向けてサポートさせていただきます。
また、患者さんだけではなく、そのご家族も多大な不安や苦痛を抱えておられると思います。ご家族に対しても様々なご相談に応じながら不安の軽減に繫がるように支援いたします。

認定看護師

救急看護

緊急性を判断し速やかに診察に繋げています

急な身体の不調やけがに対応しております。
患者さんやご家族からのお話、血圧や脈拍の測定、全身の観察から総合的に緊急度を判断し、速やかに診察が受けられるよう医師や技師と連携しチーム医療を行っております。
また、心配し付き添ってこられた方へ、不安な思いが表出できるように関わることも大切にし、日々救急看護を行っております。

手術看護

安心して手術を受けていただくために

「手術」は誰にとっても人生の大きな出来事だと考えております。手術を受ける患者さんに手術を安心して受けていただくことや、手術に伴う二次的な合併症などを予防するために私達が関わらせて頂いたり、手術室看護師全体がよりよい手術看護を提供できるよう教育などを行っております。
また、手術を受ける患者さんの思いに寄り添い、手術中は患者さんの気持ちを汲んだ看護を行えるよう実践しております。

集中ケア

生命の危機状態にある患者さん、ご家族に寄り添い、その一瞬を大切に看護しています

集中ケア認定看護師の役割は、生命の危機状態にある患者さんが一日も早く回復し、退院後の生活の質の向上を図ることです。患者さんとそのご家族は様々な苦痛や不安を抱えています。そばにいる看護師だからこそ、気づくことやできることがあります。心の声に寄り添えるよう、スタッフみんなで考えています。そして、多職種と協働しながらチームで最良のケアを提供していきたいと思います。

クリティカルケア

全ての患者さんへ最適なケアの提供を

クリティカルケア認定看護師の役割は、病棟や外来、領域を問わず、生命の危機的状況にある患者さんに対し迅速なケアを提供することです。私たちクリティカルケア看護師は、突然の出来事により、苦痛や不安を抱えた患者さんやそのご家族に対し、常に患者さんに寄り添った最適な看護を提供できるように心がけています。クリティカルケアを必要とされる患者さんがおられれば、場所を問わず、他職種や当該部署スタッフと連携を図りながら積極的に関わらせて頂きますのでよろしくお願い致します。

脳卒中リハビリテーション看護

ベッドサイドからの情報をチームで共有し患者さんの気持ちにより添った治療とケアを

脳卒中を発症すると、手足が動かなくなったり、言葉がでにくくなったりする場合があります。リハビリテーション科の医師をはじめ、ソーシャルワーカー達と協同し、リハビリの内容や退院に向けての支援について検討しています。看護師は脳卒中の後遺症を持つ患者さんやご家族がどのような悩みを抱えているのかを把握し、退院後も安心して生活できるようサポートしています。また、日常のケアにおいて生活動作を細やかに確認し、チームに伝えることも大切な役割です。患者さんに一番近い医療者として、できる限りベッドサイドからの情報を反映できるよう努めています。

皮膚・排泄ケア

皮膚トラブルのない快適な生活をサポートします

皮膚・排泄ケア認定看護師は、キズや床ずれ、人工肛門などのケアについて、専門の資格を持った看護師です。
入院中におこるキズや床ずれなどの様々な皮膚トラブルに対して、適切なケア方法を提案し実践しています。人工肛門については入院中だけでなく、退院後の不安やトラブルを軽減できるように「ストーマケア外来」を行っています。
病気により様々な皮膚の悩みをもつ患者さんやご家族に対して、安心してその人らしい生活が送れるように支援することを役割として活動しています。

がん放射線療法看護

安心して前向きに放射線治療を受けて頂けるよう、寄り添った看護を行います

放射線治療は、臓器の形や働きを守ることができ、あらゆる病気の段階で幅広く行われています。しかし、患者さんは目に見えない「放射線」という言葉だけで恐怖を感じたり、毎日の通院や副作用に不安を感じたり、様々な思いを抱えておられます。それに対して、正しい情報の提供を行い、患者さんが納得して治療を選択できるようサポートします。また、治療を決断された患者さんが安心して前向きな気持ちで治療を受けて頂けるよう、不安な思いに寄り添いながら看護を行うことを心がけています。

緩和ケア

患者さんとご家族が穏やかに過ごせるように

緩和ケアとは、生命に関わる疾患を持った患者さんとご家族に対し、診断を受けた時から、身体的、心理的な苦痛を和らげるためのケアです。医師をはじめ多職種との協働により苦痛を和らげ、患者さんやご家族が心身ともに穏やかに過ごせるように支援したいと思っています。患者さんが生活を整えていくことや病気との折り合いをつけながら生きることを支えるために、患者さんやご家族との話し合いや一緒に考えていく過程を大切にしています。

がん化学療法看護

安心して日常生活が過ごせるよう抗がん剤治療のサポートをします

がん治療における抗がん剤治療では、疾患により様々な新規薬剤が開発されています。そのため患者さんの日常生活に応じた治療に関わる意思決定や、副作用に対するケアなど一緒に考えサポートしています。そしてがん相談支援センターや緩和ケアチーム、サポート外来などチームで連携を図り対応しています。がん治療に伴う気がかりや不安などご相談ください。

摂食・嚥下障害看護

食べる喜びを

患者さんやご家族にとって食べられないことは大きな不安につながります。患者さんに「今、何が起こっているのか」、「今後、どのようなプロセスを踏むのか」、「今、必要なことは何か」を分かりやすく説明して、不安が軽減するよう心がけています。また、専門的な知識を持って少しでも食べる喜びを共有できるよう患者さんと一緒に取り組みます。

慢性心不全看護

心臓病を持ちながらも、あなたがあなたらしく生きられるように支援します

心臓が悪くなると、心臓の状態に合わせた生活(減塩や活動・水分制限など)が必要となります。
心不全の療養生活により楽しみや生きがいを制限されることもあり、時には楽しみや生きている価値を失い、治療を中断したくなる日が来るかもしれません。
人生の楽しみを保持しながら心不全と向き合い、生きている喜びを実感することができるようにチームで支援したいと私は考えています。
心臓病を抱えながらの生活がつらいと弱音を吐きたい時、支えがほしい時の拠り所に是非頼ってもらえたらと思います。

糖尿病看護

糖尿病合併症を予防してよりよい人生を送れるように、サポートしていきます

糖尿病が放置されると血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、慢性合併症につながります。糖尿病は完治を目指す病気ではなく、上手く付き合いながら合併症を予防し、より良い人生を送れる手立てを模索していくことが必要になります。
長年行ってきた生活習慣を見直し、変えていくのはとても大変なことです。
それに対して多職種の皆と力を合わせて、正しい知識の提供と患者さん各々に合った方法を一緒に考えていきます。

新生児集中ケア

多職種で連携を図り、産前・産後のつながりあるケアを目指しています

早産で産まれた赤ちゃんや何らかの疾患を持って産まれた赤ちゃんのケアと、ご家族の精神的なケアが主な活動内容です。早産の赤ちゃんへ胎外生活に適応できるよう環境を整え、発達を促すケアを行います。何らかの疾患を持っている赤ちゃんには個別性に合わせ、適切な治療が受けられるよう支援します。ご家族の不安を和らげ、親子関係を築けるよう支援しています。的確なアセスメントを行い、専門的な知識をスタッフやご家族に伝え、産科や小児科病棟、医師、薬剤師、臨床工学技士、MSWなど多職種と連携を図り、産前・産後を通して繋がりあるケアを目指しています。

小児救急看護

子どもたちの未来のために

小児救急看護認定看護師は、救急の現場で子どもへの看護を行うだけでなく,その家族の抱えるさまざまな問題について、子どもとご家族にとって何が一番大切なのかを考え、子どもが発する微細なサインも見逃さず、専門的な知識と技術を持って適切な医療が行えるように支援する役割を担っています。
現在は少子化が社会問題になっていますが、そのような時代だからこそ、子どもたちの健やかな成長に繋がる支援が大切だと考えています。子どもとご家族が安心して受診していただける救命救急センターを目指しています。

感染管理

感染から全ての人を守るために安心できる環境のために

患者さんや医療スタッフをはじめ、地域の人や関わる全ての人を感染から守るために、感染予防策や感染症が発生した場合に伝播しないための対策を行っています。それは、患者さんに対する生活指導や、医療者が感染しない或いは感染源にならないための教育、耐性菌を増やさないための対策など様々な活動が含まれます。 患者さんのケアに直接かかわることは少ないですが、常に私たちの実践の先には「患者さんとスタッフの安全と安心」があることを忘れないように心がけています。また、感染対策は病院全体で取り組むことが重要で、協力が欠かせません。スタッフが自主的に取り組むマインドを持てるようはたらきかけることも私たちの重要な役割の一つです。

認知症看護

認知症があっても、安心して身体の治療が受けられるように

高齢化を背景に、認知症の診断はなくても認知機能低下を合併した患者さんは増えています。患者さんは住み慣れた場所とは違う“病院”という環境に適応できずに混乱し、普段できていたことができなくなったり、点滴を自分で抜く、転倒・転落する、身体の不調を上手く表現できずに状態が悪化する等の問題に繋がることがあります。
私たちは多職種での認知症ケアチームラウンドや、認知症に関する研修を実施する中で、認知症の方がどのような体験をし、生活や治療でどのような困難さを感じているかを理解して安心な環境を作れるように努めています。

がん放射線療法看護

BNCTを安心して受けられるようにサポートします

BNCTは頭頚部の再発癌のみ保険診療が適応されています。BNCTが受けられる施設は、全国に2か所のみです。そのため、患者さんと家族は様々な不安を抱えて、治療の相談に来られています。そんな患者さんと家族が、納得された治療選択をされているのか、治療の理解ができているかなど直接聞き出し、少しでも不安が解消できて、納得したうえでBNCTが受けられうるよう専門的知識、技術を用いてサポートしています。これからも患者さん主体で治療に臨めるように考え、私自身も努力を続け関わっていこうと思っています。

看護実践能力の向上に向けて

私たち大阪医科薬科大学病院の看護師は、患者さんに、質の高い看護を提供するために、日々学習を積み重ねています。
看護実践レベルは5段階あり、看護師はレベルが表記されたシールを名札に貼付しております。


また、新人看護師への充実した研修を行っており、ひよこマークを名札につけております。共に成長できるよう教育をしておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。

特定行為研修修了者について

当院ではチーム医療を推進し、安全で質の高い医療をタイムリーに提供するため、特定行為看護師が特定行為を実施しています。

特定行為とは、医師の手順書により看護師が行う診療の補助で、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる行為です。