11月は、子宮頸がん予防啓発月間です
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トピックス
超高齢社会のニーズ、慢性疾患に対する代謝機能の改善に特化した外科医療チームを展開
この度、ヘルニア外来を開設することになりました。ヘルニアの手術は、大学病院では行わないと思われている先生方も多いと思います。しかし、近年高齢化に伴い、鼠径/腹壁瘢痕ヘルニア、食道裂孔ヘルニアの患者さんは増えてきています。ヘルニアは、病状が進行することで患者さんのQOLは低下することになります。そこで、ヘルニアで悩んでいる患者さんに対しても、質の高い外科手術を提供したいと考えました。これまで当科で培ってきた安心・安全の腹腔鏡下手術をヘルニアの患者さんにも提供します。
また患者さんに満足していただけるよう、更なる低侵襲手術であるお臍の傷一つで手術を行う単孔式手術も行います。基礎疾患のある高齢の患者さんにも安心して手術を受けていただけるよう精一杯取り組んでいます。
お腹の中より観察して確実に診断を行います。
腹膜外腔を剥離してMeshを敷きます。
再度、お腹の中から観察してMeshが敷けている事を確認してから手術を終了します。
開大した食道裂孔を閉鎖します。
穹窿部を巻き付けることで、逆流防止機構を作成します。
近年食生活の欧米化に伴い肥満患者は増加傾向で、BMI35kg/㎡以上を高度肥満症と定義します。高度肥満症の患者さんは、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常などの疾患を合併し、寿命も短いことが分かっています。しかし減量することで、肥満関連疾患も改善され予後も改善します。すなわち、肥満は治療すべき疾患なのです。減量は、食事療法、運動療法、内科的治療が中心なのですが、なかなか高度肥満の患者さんには、効果が不十分です。
近年、本邦でも胃の大半を切除する減量手術が保険収載されました。非常に高い減量効果と代謝疾患の寛解率が報告されています。そして患者さんの健康なライフスタイルを取り戻すため、内科医、麻酔科医、精神科医、看護師、栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカーなどが連携を密にしてチーム医療を行い、包括的な肥満症治療を行います。
判定 | BMI |
---|---|
低体重 | 18.5未満 |
普通体重 | 18.5~25未満 |
肥満(1度) | 25~30未満 |
肥満(2度) | 30~35未満 |
肥満(3度) | 35~40未満 |
肥満(4度) | 40以上 |
直腸脱とは肛門から直腸が脱出してしまう病態で、肛門痛、出血、便失禁などの症状を呈すことで患者さんのQOLは大きく低下します。また昨今の高齢化社会に伴い、直腸脱でお悩みの患者さんは増加しています。直腸脱の治療には手術しか方法がありませんが、従来より行われている脱出している腸管を縫い縮める方法は、再発率が非常に高いことが問題でした。しかし腹腔鏡を用いてお腹の中からずり落ちている腸を引っ張り上げる方法は、再発率も低く、当院では第一選択に行っております。また子宮脱や膀胱瘤も同時に併発している患者さんに対しては、産婦人科医師と協力し同時に手術を行っております。高齢者の方で、手術を躊躇する方もいるかと思いますが、症状を改善することで、健康な日常生活を取り戻してもらうため、これまで当科で培ってきた安心・安全の腹腔鏡下手術を直腸脱でお困りの患者さんに提供いたします。
直腸を吊り上げて、仙骨に固定します。腹腔鏡下手術のため低侵襲であり、かつ再発率も低い術式です。
『機能改善外科』チーム 初診外来担当表
火 | 水 | 木 |
消化管 李 相雄 |
膵·一般 朝隈 光弘 |
消化管 李 相雄 |
機能改善 今井 義朗 |
機能改善 今井 義朗 |