発作性心房細動(Paf)

 66歳男性です。以前より時折30分から1時間程度の動悸がありましたが、健康診断では心電図に異常を指摘されたことはありませんでした。先週の動悸を感じる状態で、糖尿病と高血圧にて通院しているかかりつけ医を受診したところ、心電図で心房細動と診断され、専門医を家族と共に受診するように言われ、大阪医科薬科大学病院循環器内科を受診しました。

  1. 1 大阪医科薬科大学病院 循環器内科の不整脈外来を受診

    (患者B)心電図、血液検査、胸部レントゲン撮影、心臓超音波検査を受けてから診察を受けました。
    受診時の心電図は正常であり、発作性心房細動と診断されました。心房細動の機序と脳梗塞の危険性、心不全の危険性の説明を受けました。脳梗塞の危険性が低くないことを聞き、脳梗塞予防としての抗凝固薬を飲み始めました。心房細動発作を避けるための抗不整脈薬と、カテーテルアブレーション治療の説明を受け、カテーテルアブレーション治療を希望しました。家族と受診していたおかげで、そのままカテーテルアブレーション治療の詳細な説明を受けることができ、治療日も決めることができました。
  2. 2 心臓造影CT検査

    (患者B)
    カテーテルアブレーション治療を受ける前に外来通院にて造影剤を用いた心臓CT検査を受けました。心房内に脳梗塞の原因となる血栓はなく、狭心症や心筋梗塞の原因となる冠動脈疾患はありませんでした。
  3. 3 循環器内科に入院

    (患者B)
    入院し、翌日にカテーテルアブレーション治療を受けました。
    看護師さんより入院中の説明と手術後の予定について説明がありました。
    私は不要でしたが、心臓CTの結果によって心臓内の血栓がないかをはっきりさせるために、経食道心エコーといわれる追加検査があるようです。
  4. 4 カテーテルアブレーション治療

    (患者B)
    カテーテルは右首と右足の付け根に局所麻酔で挿入しました。点滴から投与した鎮静・麻酔薬のおかげで、治療は3時間程かかったもののほぼ寝ている間に治療が終了しました。治療翌朝まではベッドでの生活でしたが、朝食後には歩行可能となりました。
  5. 5 退院

    (患者B)
    術後経過も良好だったため治療の翌々日に退院となりました。
  6. 6 退院後

    (患者B)
    退院後は不整脈外来でも定期的に経過観察を行っていくこととなり、かかりつけ医だけの通院だけでなく、安心して生活を送ることができています。

当院受診希望の場合は、かかりつけの病院、クリニックから大阪医科薬科大学病院へご紹介いただいてください。医療連携室を通して、ご希望の日程でご予約を調整いたします。ご家族様との来院、お薬手帳の持参をお願いいたします。