詳細紹介

中央放射線部

画像検査

画像検査は、様々な装置を用いて身体各部を画像化し、診断・治療に役立つ医療情報を提供するものであり、皆様に最もなじみのある分野なのではないかと思います。多くの方がX線撮影やCT、MRIといった用語は、聞かれたことがあると思います。本院では、X線撮影、CT、MRI、血管造影(DSA)、RIなど、ほとんどすべての検査がデジタル化されています。

1.X線撮影(一般撮影)

X線を用いて身体各部を撮影し画像化します。本院はコンピュータを利用して、被曝線量を抑えて診断目的にあった画像が得られるように努力しています。

2.X線テレビ透視

バリウムなどX線によく映る造影剤を使って、食道・胃・大腸といった消化管の検査を主に行っています。胃透視・注腸透視といった呼ばれ方をします。

3.CT(Computed Tomography)

X線を用いて、身体各部の輪切り断層像を得ます。本院では4台のマルチスライスCT装置が稼動しています。内1台は320列CTで、超高速かつ詳細に広い範囲を検査でき、心臓の冠動脈の検査も可能となっています。必要であればコンピュータを使って三次元画像を作成し、より高度でかつ理解し易い情報提供ができるよう努めています。

4.MRI(Magnetic Resonance Imaging/核磁気共鳴画像)

MRIは磁力と電波を用いて身体各部のあらゆる断面を画像化する検査で、CTとは異なる質の画像情報が得られます。本院では2台の1.5テスラ高磁場装置が稼動中です。

5.血管造影(DSA:Digital Subtraction Angiography/IVR:Interventional Radiology)

X線で透視しながら、血管内をカテーテルと呼ばれる細い管を進めていき、目的の場所で造影剤を流して脳や心臓、肝臓などの各種臓器の血管や病変の様子を撮影します。また、カテーテルを進めた先で薬を流したり、狭くなってしまった血管を拡げたり、塞栓物質で血管を詰めたり、ステントの挿入といった血管内治療も行っています。検査のために入院が必要となります。

核医学検査

核医学検査は、RI検査やラジオアイソトープ検査、シンチグラフィーとも呼ばれます。X線撮影が体外から放射線を当てて検査するのに対し、核医学検査は、ガンマ線と呼ばれる微量の放射線を放出する物質(放射性同位元素:RI)を薬に標識(放射性医薬品)し、体内に取り込ませ、そこから出てくる放射線を画像や数値としてとらえ、臓器の形態や働きを調べる検査です。
ほとんどの検査は、放射性医薬品を静脈から注射して、ガンマカメラという装置の下で横になるだけです。検査時間は検査の種類によってさまざまですが、1回おおむね数分から1時間以内には終了します。

放射線治療

悪性腫瘍の治療において放射線治療は、手術、化学療法とならんで三本柱の一つとして、大きな役割を担っています。放射線治療は手術と同じ局所治療法ですが、文字通り患部に放射線を照射することによって治療を行います。この時、高精度で綿密な治療計画をたて、患部にだけ集中的に放射線を照射いたします。このため、正常な部分をあまり傷つけることなく、腫瘍のできた臓器の機能や形態を温存したまま治療ができるという優れた特徴を持っています。また、局所に限定して放射線を集中させて治療する定位放射線照射や癌組織の中に密封線源を挿入して治療するマイクロセレクトロンがあります。
 
本院では、治療計画にX線CTシミュレータ、X線シミュレータ、治療計画装置を導入し、リニアック(ライナック)2台、定位放射線照射装置、リモートアフターローディング装置(RALS)1台を用いて治療に取り組んでいます。

画像情報管理

画像情報管理は、医用画像の病院内での有効利用を促進するため、総合医用画像サーバを設置し、外来、病棟においてモニター観察ができる環境を構築しております。また、中央放射線部における検査情報などを一元管理しています。

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