他診療科との連携

総合診療科と救命救急センターとの協働で
より総合的な急性期医療への貢献を目指す

鈴木 富雄

Tomio Suzuki

総合診療科 科長(救命救急センター 副センター長)

緊急性に応じて適切に判断

救命救急センターの開設に伴い、三次救急に関しては、救急医療部を中心に搬送用ホットラインでコールされる循環器内科や脳神経外科などの専門各科が高度で専門性の高い診療に注力できるように、一次・二次救急(特に夜間・休日体制)に関しては、総合診療科を中心に各科の特命助教と初期研修医が加わったチームを組んで臨んでいます。二次と三次の境界については救急隊の連絡時には難しいこともありますが、搬送後の状況から判断し、救急医療部と協働して柔軟に対応しています。一次・二次救急の現場は年齢・性別を問わず様々な状況への対応が求められますが、上記のチームで対処できなければ各専門診療科の協力を仰ぎ、迅速かつ適切な診療が行われています。
 

診療科の垣根を越えて病院全体でサポート

救急診療に携わる各診療科や多職種の代表者で構成される救急診療連携協議会および運営会議が定期的に開催され、運営に関しては救急医療部と総合診療科のみならず、全病院的にサポートされる体制が構築されています。救命救急センター開設後、総合診療科の入院件数および各種の業務量が著しく増大しておりますが、救急診療に携わる責任の大きさと共に、急性期診療の一端を担うやりがいも感じており、各診療科や多職種の協力の下、地域医療に貢献していきたいと考えております。

大阪医科薬科大学病院の新たな救急医療体制の仕組み