呼吸器外科

患者さんへ

当科では、原発性肺癌、転移性肺腫瘍 縦隔腫瘍、胸壁・胸膜腫瘍などの腫瘍性疾患、自然気胸などの肺嚢胞疾患、肺化膿症 膿胸などの呼吸器感染症 重症筋無力症に対する拡大胸腺摘出術などの疾患に対して外科的治療を行います。現在手術症例の70%は、胸腔鏡という内視鏡を用いての手術です。原発性肺癌においては、胸腔鏡によるモニターで見ることのみで術中操作を行う完全鏡視手術が主流をなしております。この術式は、患者さんに対して低侵襲であり、在院日数が短縮され早期に社会復帰することが可能となります。また、2019年7月よりダビンチシステムを利用したロボット支援下胸腔鏡下手術を原発性肺癌 縦隔腫瘍に対して行っております。この手術方法は、従来の胸腔鏡手術より、さらに低侵襲かつ高度な手術手技を可能にしたものです。この手術法の導入により、手術を受けられる患者様の負担がさらに軽減されることが期待できます

また、呼吸器内科・呼吸器腫瘍内科、放射線診断科、放射線腫瘍科、病理部・病理診断科との合同カンファレンス(検討会)を実施。手術適応や進行癌に対する術前後の補助療法について十分討論を行っております。その結果を踏まえて十分なインフォームドコンセントを行い、患者さんの意思を治療の選択に最大限反映できるよう心がけております。セカンドオピニオン希望の方もお越しください。患者さんの治療に関する疑問を納得のいくまでご説明いたします。

診療科の特色

  1. 肺癌を中心とした肺・縦隔疾患の外科的治療を年間約350例行っている(内原発性肺癌は175例)。
  2. 局所進行肺癌に対しては、術前化学療法、放射線療法を行い、腫瘍切除率の向上を目指している。また、心・大血管に浸潤を認める症例では、完全切除を目指し心臓血管外科と協力して左房合併切除、人工血管置換術など拡大手術を行っている。
  3. 径1cm程度のスリガラス陰影や末梢小型肺癌に対しては、CTガイド下マーキングを行うことで胸腔鏡下に診断を確定し、呼吸機能温存のため積極的肺区域切除術を行っている。
  4. 可能な限り完全鏡視下手術を行い、手術による侵襲を軽減し入院期間を短縮することで、患者さんの早期社会復帰を心がけている。
  5. ダビンチシステムを導入し、ロボット支援下胸腔鏡手術を行うことでさらなる低侵襲手術を目指している。
  6. 気管・気管支狭窄症例に対し、レーザー照射による腫瘍切除や、気道内ステント留置術を行っている。

医療機関の方へ

当科では、納得と信頼の医療を実践し、地域の皆さまのニーズにお応えできるよう努力しながら、原発性肺癌、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、自然気胸、肺感染症、膿胸など、呼吸器関連疾患全般にわたる外科的治療を年間約350例行っております。特に近年増加している原発性肺癌については開設以来積極的に取り組み、現在までに1000例を越えております。最近では進行肺癌においても、内科、放射線診断科、放射線腫瘍科と協力して、術前集学的治療を導入し、手術で腫瘍を完全切除することで、予後の改善を目指しております。
また、地域医師会の先生方との連携を密にし、さらに高槻市肺癌検診などにも参加、早期肺癌の発見・早期手術を目指しております。自然気胸などの肺良性疾患、転移性肺腫瘍や原発性肺癌に対しても積極的に胸腔鏡手術、できる限り完全鏡視下にて手術を行っております。その他、気道狭窄に対するレーザー治療・ステント留置術、重症筋無力症に対する外科治療など、幅広い分野にわたる外科的治療を行っております。

施設認定

  • 日本胸部外科学会指定施設
  • 日本外科学会指定施設
  • 日本呼吸器外科学会基幹施設
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