精神神経科
2019.11.01

r-TMS療法

精神神経科 科長 金沢 徹文

r-TMS療法を開始します。

r-TMSとは反復経頭蓋磁気刺激(repetitive Transcranial Magnetic Stimulation)のことで、「既存の抗うつ薬による十分な薬物療法によっても、期待される治療効果が認められない中等症以上の成人(18歳以上)のうつ病」に適応がある治療法です。変動磁場を用いて脳皮質に渦電流を誘導し、ニューロンを刺激することによって、低侵襲的に大脳皮質や皮質下の活動を修飾することができる技術を利用してうつ病の回復を図ります。令和元年6月に保険収載されたため、われわれは精神神経学会におけるr-TMS適正使用指針作成ワーキンググループによる指針に則り、ニューロネティクス社によるNeurostar機器の導入を行いました。指針によれば、薬物療法に加えた場合、30〜40%が r-TMS療法に反応しているとされています。


r-TMS療法をご希望される患者さんは、現在おかかりの先生にお申し出ください。おかかりの先生に診療情報を作成していただき、それを基に当院精神神経科の火曜から金曜の初診予約を取らせていただきます。詳細は以下のフローチャートをご覧ください。

(当院は特定機能病院であり、診療情報提供書(紹介状)を持参しなければ一定の負担をお願いすることになることをご留意ください。)初診担当医師の診察を経て、r-TMS専門外来を受診していただきます。それまでに公認心理師による一定の検査や、身体検査を受けていただきます。r-TMS専門外来担当医師による診察を受けて適応があると判断されれば、治療開始となります。治療は健康保険の適応を受けて行われます。また、必要がある場合には現在服用中の薬剤について、当科より処方内容の調整をお願いする場合があります。r-TMS療法以外の治療については、原則おかかりの先生に治療を継続していただくようお願い致します。