当科は、肝臓、膵臓、胆嚢・胆管などに関する病気の診断や治療を目的とする内科です。
肝臓は"人体の化学工場"と言われるように多彩かつ重要な役割を有する一方、予備力が強いため"沈黙の臓器"とも言われ、倦怠感や黄疸、浮腫、腹水などの症状が表れにくく、発見が遅れたりしがちです。
また、胆嚢や胆管は、肝臓で生成された胆汁の貯蔵と分泌に関与し、黄疸や胆石・胆嚢炎に関係する臓器です。
膵臓は、消化酵素を含む膵液とともに、インスリンやグルカゴンなどのホルモン産生と分泌に関係する臓器ですが、奥深い位置にあるため病気の診断が最も困難とされ、同時に、膵炎や膵癌はその病気の対策が最も難しいと考えられています。
肝臓グループにおいては、院内に「肝疾患センター」を擁し、センターとの密接な連携の下に診療を行っております。また大阪府下に5つある肝疾患連携拠点病院の一つとしての活動も行っております。
胆膵グループでは患者さんのご相談や転院に素早く対応できるよう近隣病院とのホットライン体制を確立しております。(胆膵フレックスライン)
肝・胆・膵に関係する病気は、ウイルス性、炎症性、自己免疫性などの良性疾患から悪性腫瘍まで幅広く多彩です。
当科では、これら各種疾患に対して、最新の技術を駆使して、早期に的確な診断を行うとともに、患者さん各々の状態に合わせた最善かつ最高の治療を提供できるよう専門医を配し常に心がけております。