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胆膵疾患の新しい取り組みを開始

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「胆膵フレックスライン」「OMPU-Earthプロジェクト」を開設致しました。

                              消化器内視鏡センター 小倉 健

消化器内科では、新たに「胆膵フレックスライン」「OMPU-Earthプロジェクト」を開設致しました。
胆膵疾患は予後が悪いことも多く、早期発見・治療が重要です。また、今後、胆膵疾患は増加傾向と予測されていますが、専門医がまだまだ少ないのが現状です。
こうした状況に対応するため、このたび開設の運びとなりました。

胆膵フレックスラインとは

医療機関の先生方が当院の胆膵専門医と直接、胆膵疾患の治療や受診、転院の相談をしていただける直通電話です。もちろん、日々の胆膵疾患の診療で、お困りのことや疑問や、患者様の取り扱い等、胆膵に関することは、なんでもお答えします。
胆膵には、急性胆嚢炎、膵炎などの急性疾患から、癌化リスクを有する膵嚢胞性腫瘍、予後不良として知られる膵胆道癌、そして癌との鑑別診断が困難な自己免疫性膵炎や硬化性胆管炎など、多種多様な疾患が生じます。
これらの確実な診断や治療は専門医でないと、時として困難です。当院は、豊富な症例実績数と、多くの専門医を有する全国でも数少ない先進施設です。
あらゆる胆膵疾患について、ご相談、ご対応させていただけるよう万全の体制を整えています。

※胆膵フレックスラインの電話番号についてお問い合わせの方は、医療連携室(072-684-6338)までご連絡ください。
※受付時間は平日9-17時です。その他の時間や不在時は当直医から専門医への連絡で対応いたします。

OMPU-Earthプロジェクトとは

早期に膵癌のリスクが高い患者さんを発見し治療につなげるプロジェクトです。
Earthとは、「Detect early and resectable tumor(pancreatic cancer)with high sensitivity」(早期に、切除可能な膵腫瘍を、高い精度で発見する)の一部の頭文字を繋げています。
内容は、医療機関の先生方に「Earthカード」(図1)をご利用いただき、チェックシートの合計スコアが2点以上の場合、膵癌リスクが高いと想定されます。早期に膵癌を診断するには、見落としのない、少しの画像変化を確実に捉え、超音波内視鏡を軸とした精査が必須です。当院の胆膵専門医は、これらの微細な変化や、検査手技に長けておりますので、安心して患者様をお任せください。

ご紹介方法

医療連携室を通して、消化器内科にご紹介ください。
ご紹介いただく際は、下記のいずれかでお願いします。
 
  1. 申込書に合計スコアを記入
  2. 診療情報提供書に合計スコアを記入
  3. Earthカードのコピーを添付
 
診療日:火曜日・木曜日の午前
 

消化器外科との密な連携

下の症例は、肝障害精査で施行されたCTで異常を指摘できず、当院に紹介となりました。EUSで、胆管壁肥厚を認めたため、最先端機器であるデジタル胆道内視鏡検査を行い、早期胆管癌と診断できました。当院では胆道学会指導医を擁し、見落とすことなく、速やかな外科治療を提供します。

新規ドレナージ術を用いた確実な減黄とIVR医・腫瘍内科医との密な連携

EUS下穿刺吸引法(FNA)により、癌が疑われた症例は、ご紹介いただきました日より1-3日以内に検査を行います。速やかな診断が確定後、外科治療・化学療法に移行いたします。また、ERCP施行困難な閉塞性黄疸は、EUS下ドレナージ(BD)により迅速な治療を行っています。特に当院のEUS-BD施行症例数は日本最多です。IVR医と連携し、経皮治療も可能です。

進行膵胆道癌症例は、FNA迅速細胞診併用で、紹介後、平均3日で診断確定し、化学療法へ移行いたします。

経乳頭ドレナージ困難な場合は、胆管十二指腸吻合あるいは胆管胃吻合術を、EUS下に行い、一期的内瘻化を実現しています。

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