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こどもの痛み外来を開設

公開日

こどもの慢性痛 多職種・多面的アプローチによる治療を行います

こどもの痛み外来 

大阪医科薬科大学医学部麻酔科学教室は1966年に全国で2番目にペインクリニックを開設しました。西洋医学と東洋医学を組み合わせ、一人一人に適した様々な治療を行うことができる歴史と伝統のあるペインクリニックです。

こどもの慢性痛は日常生活の制限、不登校、成長への影響のみならず、成人期の慢性疼痛への移行など重大な問題を含んでいます。こどもの慢性痛は原疾患、成長段階や背景など多種多様であり、痛みの原因や状態に応じて、一人一人に適した治療法を小児科の先生と連携し、提案させて頂きます。

薬物療法、神経ブロック、理学療法、心理療法などを組み合わせ多職種による多面的なアプローチで治療を行います。神経ブロックは痛みの原因となる神経を注射によりブロックする治療で、こどもの不安や恐怖をできるだけ少なくするように心がけています。当院では必要に応じて鎮静下の神経ブロックも施行しています。理学療法では鍼灸師によるこどもの鍼灸治療や低周波ツボ刺激療法による針を刺さないでツボを刺激する治療も施行しています。心理療法では小児専門の臨床心理士による心理療法を行っています。

対象疾患と主な症状

慢性頭痛や慢性腹痛、慢性腰痛など慢性的に痛みが続いているこどもが対象となります。

 

診療内容

こどもの慢性痛は器質的異常だけでなく、生育環境、親子関係、学校や友人関係など社会的要因も複雑に絡み合っていることが多いです。中学生以下は、まず当院小児科で器質的異常などについて診察して頂きます。その後、こどもの痛み外来に受診となります。痛みの原因や状態に応じて薬物療法、神経ブロック、理学療法、心理療法などを組み合わせて治療を行います。痛みの原因や可能な治療について理解できるように、わかりやすく説明させて頂き、希望される治療法を選択します。
 

診療実績

1966年ペインクリニック開設以降、これまでに成人のみならず、慢性頭痛、慢性腹痛、慢性腰痛、複合性局所疼痛症候群など、さまざまなこどもの慢性疼痛治療も行ってきました。2021年現在、日本でこどもの痛みを専門的・集学的に治療を行う体制を整備・実践している施設はありません。私たちは無限のパワーを秘めたこども達が痛みを気にせず日常生活において笑顔で過ごせる様に、多職種によるチーム体制で、こどもと親を全力でサポートしていきます。

医師紹介

麻酔科・ペインクリニック
間嶋 望


1998年 聖母学院高等学校卒業
2004年 大阪医科大学医学部卒業

日本麻醉科学会指導医・專門医 日本小児麻酔学会代議員 日本ペインクリニック学会専門医

予約について

中学生以下の場合、こどもの痛み外来は当院の小児科からの紹介となります。医療連携室を通して、小児科 初診担当医宛てに、FAXでお申込み下さい。高校生以上の場合、直接、麻酔科・ペインクリニック担当医宛てに医療連携室を通してお申込み下さい。

 

受診について

かかりつけ医にご相談ください。かかりつけ医から本院医療連携室にご予約をお願いします。

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