医療機関の方へ
乳腺・内分泌外科
医療機関の方へ
乳腺疾患の診断は良悪性の鑑別を含めて多岐多様であり、正確な診断を行ったうえでEBM(Evidence Based Medicine) に基づいた的確な治療を行うことが重要です。当科では、乳腺疾患の診断から治療を一貫して担当しています。週4回の乳腺専門外来日を中心に、ご紹介の患者さんはもとより、術後の患者さんの希望に迅速に対応し得る様、乳腺専門医を含む専門スタッフを配置し、診療にあたっています。
乳癌の診断においてはマンモグラフィ、超音波検査を行い、悪性の疑いのある場合は針生検、乳腺画像ガイド下吸引術(VAB)などの精査を実施します。本院には最新の乳腺画像ガイド下吸引術(VAB)装置が完備されています。また、放射線腫瘍科の協力により3D-CTやMRIを駆使して、病巣の拡がり診断ならびにリンパ節転移、遠隔転移の有無の的確な診断に努めています。
手術に関しては根治性と整容性維持の両立を目指した術式の選択を原則とし、明らかな腋窩リンパ節転移がない症例に対し、センチネルリンパ節生検を積極的に導入し不必要な腋窩郭清を省略しています。手術症例は年々増加し、現在年間約300例の手術症例を経験しております。2016年に中央手術棟が建設され、手術室も増設されたため、以前よりも迅速な手術のご案内が可能となっています。縮小手術も取り入れ、現在では約6割の患者さんが乳房温存手術を受けておられます。その際には術後の乳房変形の予防や、より目立たない創での手術など、整容性の向上を目指した術式の選択にも努めています。さらに形成外科の協力のもと、一次的乳房再建術にも積極的に取り組んでいます。
乳癌の化学療法については、より安全で個々に適した治療を行うべく、専門薬剤師の管理下、化学療法センターにて施行しています。さらに最新の内分泌療法や分子標的治療なども積極的に導入し、施行しています。近年はチーム医療を実践すべく、乳腺外科、放射線腫瘍科、整形外科、形成外科、化学療法センターなど他科の医師、さらに病理医、看護師、薬剤師、理学療法士との合同カンファレンスを定期的に開催し、個々の症例に応じたテーラーメイドの治療の実践を心掛けています。さらに転移、再発症例に対しては集学的治療を行い、患者さんのニーズにお応えできるよう努力しています。乳癌と診断された、あるいは乳癌が疑われる患者さんを診察された際には、是非私共にご相談ください。
患者さんのご紹介について
- 【初診予約】
医療連携室に「FAX紹介申込書」と「診療情報提供書」をFAXしてください。 - 【再診予約】
平日14:00〜16:00 に 072-683-1221(代表)より診療予約コーナーにお電話ください。
カンファレンスのご案内
乳癌カンファレンス
回数等 | 年50回 |
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事務局名 | 乳腺・内分泌外科 |
責任者名 | 岩本 充彦 |
連絡先 | 内線 2361 |
備考 | 医師、コメディカルとのカンファレンス |
乳腺内分泌外科・放射線科合同カンファレンス
回数等 | 年10回 |
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事務局名 | 乳腺・内分泌外科 |
責任者名 | 岩本 充彦 |
連絡先 | 内線 2361 |
備考 | 複合科との合同カンファレンス |