下肢静脈瘤外来について

心臓血管外科

医長 小澤 英樹(おざわ ひでき)

下肢静脈瘤は日常よく見られる病気で、足の「だるさ」や「かゆみ」の原因にもなります。高齢者や女性に多く、社会の高齢化に伴い患者数は増加しています。治療法は従来の手術的加療に加えて血管内治療が保険適応となり、個々の患者さんに最適な治療法が選択可能となりました。本院でも多様なニーズに応えるため、下肢静脈瘤外来を開設致しました。

高周波血管内焼灼術の導入

現在の手術法は、簡便さと安定性に優れた血管内焼灼術が主流となっています。焼灼法にはレーザーと高周波があり、高周波焼灼の方が疼痛や皮下出血が少なく、術後のQOLが良好です。本院では最新型高周波血管内焼灼カテーテル(Closure FAST)を導入し、伏在静脈型静脈瘤の手術が、より少なく小さな創部で施行可能となりました。

患者さんの様々なニーズへの対応

通常の手術はTLA麻酔(局所麻酔)単独で行われますが、手術に対する不安感や肢位固定への困難感を伴いがちです。

本院では、患者さんの精神・肉体的負担をなくすために全身麻酔下の手術も可能です。“日帰り手術”を謳う医療施設もありますが、手術当夜の自宅での愁訴は多く、超短期入院(1~2泊)を基本とすることで、患者さんの不安を解消します。

総合病院である本院では、他疾患のある患者さんにも即時的・専門的治療が可能です。専門外来は月・火・木・土曜に行っております。軽症の方から重症の方まで幅広く診療しておりますので、是非ご紹介ください。ご紹介の際は医療連携室を通してご予約をお願いします。

受診について

かかりつけ医にご相談ください。かかりつけ医から本院医療連携室にご予約をお願いします。

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