近年の医療の高度化とともに医師の専門化にも著しいものがあります。特に、大学病院ではこの傾向が強く、臓器領域に専門的な知識と技術を持つ医師が多数診療を行っています。その反面あまりにも専門性に特化しているため、一つの臓器にとどまらない病態を持つ患者さんの治療や、未分化で原因不明の身体問題などには、必ずしも十分に対応しきれない面もありました。
このため、高度化する医療を皆さまに十分に享受していただくためには、いわゆる領域別の専門医とは逆の、「臨床医学全般に精通した総合的に診れる専門の医師」が必要になってきます。私たちは、患者さんの症状に耳を傾け、五感を働かせ、全身を診させていただきながら、院内の各専門診療科と協力して、患者さんにとってのbestの方向性を提示いたします。
私たち総合診療科は、「総合的に診ることのできる高い専門性を持った診療科」として、不明な病態・症状に対してのアプローチを最も得意としております。最後の砦の大学病院として、多くの紹介患者さんの診断・治療をさせていただいております。原因不明の症状や検査異常でお困りの患者さんがおられましたら、いつでも遠慮なくご紹介ください。どうぞよろしくお願いいたします。