放射線診断科

患者さんへ

当科では、CT・MRI・核医学検査・血管造影・注腸透視・胃透視などの画像診断と共に、がん・良性腫瘍、脈管病変や救急疾患に対するカテーテル治療やCTガイド下生検・ドレナージなどのIVR（画像下治療）を行っております。患者さんにご負担の少ない画像診断やIVRを心がけております。当科での画像検査やIVRを希望される場合は、かかりつけの先生からの紹介状や画像データをご持参の上、受診して下さい。

診療科の特色

  1. 膀胱がんや頭頸部がんに対する動注化学療法
  2. 肝・腎・骨・頭頸部腫瘍や子宮筋腫などに対する血管塞栓術
  3. 内臓動脈瘤・静脈瘤・脈管奇形などの血管塞栓術や硬化療法
  4. オスラー病の画像診断や多診療連携
  5. 外傷・喀血・消化管出血・産科出血などの血管塞栓術（止血術）
  6. CTガイド下生検やドレナージ術
  7. CT、MRIによる全身各領域の画像診断
  8. 注腸透視・胃透視
  9. 核医学検査（各種シンチ・SPECT検査など）

主な対象疾患

  • 膀胱温存を目的として、独自に開発したダブルバルーンカテーテルを用いたバルーン閉塞下動注療法(BOAI)を行っています。BOAIは、泌尿器科や放射線腫瘍科と連携しながら全身化学療法や放射線治療の併用など集学的治療の一環として行います。具体的な治療方針については、泌尿器科の受診が必要です。
  • 動静脈奇形(AVM)・静脈奇形・リンパ管奇形などに対して、血管塞栓術や硬化療法などの血管内治療を行っています。院内各科と協力・連携しながら個々の患者さんの病状に応じた治療を考えます。巨大・重症例は、国の指定難病や小児慢性特定疾病にも指定されています。国内に専門施設が少ないため、他府県からのご紹介の相談にも対応しています。
  • オスラー病は、全身性に毛細血管拡張やAVMを合併する疾患です。当科では、主に肺AVMのカテーテル塞栓術を行っています。肺以外にも、鼻血、脳・脊髄・肝臓・消化管のAVM、肺高血圧症・心不全など様々な病状を呈するため、院内各科と協力・連携しながら個々の患者さんの病状に応じた治療を考えます。オスラー病は、国の指定難病・小児慢性特定疾病に指定されています。国内に専門施設が少ないため、他府県からのご紹介の相談にも対応しています。 
  • 過多月経や圧迫症状を伴う子宮筋腫に対する新たな選択肢として、子宮動脈塞栓術(UAE)を産婦人科と連携して行なっています。手術困難例、手術後再発例、子宮温存希望例などが適応になります。UAEに関する詳細はこちらをご覧ください。UAEは子宮筋腫に対する治療法の一つの選択肢です。子宮筋腫に対する様々な治療法についてはこちらをご覧ください。

主な検査

CT･MRI･核医学検査 / CT下生検 / 骨塩定量DEXA / IVR（画像下治療） / 胃透視 / 注腸透視

臨床指標

  1. 放射線診断科・放射線腫瘍科

    項目 実績 単位
    癌放射線治療実施患者総数  928 人
    根治照射実施率  72.0 ％
    早期肺がんピンポイント照射実施例数  17 例
    放射線治療原発巣別新規患者数：全部位  829 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：脳脊髄  35 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：頭頸部  68 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：消化器  62 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：肺気管縦隔  108 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：乳腺  245 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：婦人科  56 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：泌尿器  203 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：造血リンパ  13 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：皮膚骨軟部  20 人
    放射線特殊照射件数　　　　　：全身照射  1 件
    放射線特殊照射件数　　　　　：定位照射  20 件
    放射線特殊照射件数　　　　　：IMRT  201 件
    放射線科診断医が読影しているＣＴの件数  46,623 件
    放射線科診断医が読影しているＭＲＩの件数  16,781 件

  2. 放射線診断科・放射線腫瘍科

    項目 実績 単位
    癌放射線治療実施患者総数  962 人
    根治照射実施率  77.0 ％
    早期肺がんピンポイント照射実施例数  10 例
    放射線治療原発巣別新規患者数：全部位  838 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：脳脊髄  53 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：頭頸部  79 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：消化器  69 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：肺気管縦隔  107 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：乳腺  221 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：婦人科  49 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：泌尿器  217 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：造血リンパ  12 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：皮膚骨軟部  15 人
    放射線特殊照射件数　　　　　：全身照射  2 件
    放射線特殊照射件数　　　　　：定位照射  19 件
    放射線特殊照射件数　　　　　：IMRT  167 件
    放射線科診断医が読影しているＣＴの件数  43,539 件
    放射線科診断医が読影しているＭＲＩの件数  16,479 件

  3. 放射線診断科・放射線腫瘍科

    項目 実績 単位
    癌放射線治療実施患者総数 864 人
    根治照射実施率 78.0 ％
    早期肺がんピンポイント照射実施例数 20 例
    放射線治療原発巣別新規患者数：全部位 724 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：脳脊髄 25 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：頭頸部 71 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：消化器 73 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：肺気管縦隔 106 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：乳腺 141 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：婦人科 44 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：泌尿器 241 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：造血リンパ 5 人
    放射線治療原発巣別新規患者数：皮膚骨軟部 11 人
    放射線特殊照射件数　　　　　：全身照射 4 件
    放射線特殊照射件数　　　　　：定位照射 29 件
    放射線特殊照射件数　　　　　：IMRT 171 件
    放射線科診断医が読影しているＣＴの件数 42,455 件
    放射線科診断医が読影しているＭＲＩの件数 16,002 件

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関連ページ・サイト

施設認定

  • 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
  • 日本放射線腫瘍学会認定施設
  • 日本核医学会専門医教育機関
  • 日本IVR学会専門医修練認定施設

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