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心房中隔欠損症(2次孔欠損):ASD

左右の心房を隔てる壁(中隔)の中央にできた欠損孔(穴)が心房中隔欠損です。この穴を通って左心房の赤い血液(肺で酸素を沢山取り込んできていますので赤くなっています)が右心房に入り込んで量が増え、結果的に右心室が拡大し、肺循環に沢山の血液が流れ込んでしまいます。

この心房中隔欠損症は割合多く発生し、左心房からの流入量(短絡量)によっては小児期に症状が出てくること(多量の短絡)や学童期以上になって(中等量以下の短絡)症状が出現することがあります。大人になれば症状は必発となってきます。

最近ではカテーテルによるデバイスでの閉鎖が一般的となり、認定施設で行われています。しかしこのデバイスで閉鎖できる穴も限られています。
手術は直接あるいはパッチを縫い付けて穴を閉鎖するものです。
女の子の場合には胸の真ん中ではなく、右胸の乳房の下から手術をする方法も行っています。

手術を急ぐ必要のない場合は、安全に無輸血で手術ができる体重10-15Kgになった時点を手術時期の目安としています。問題がなければ手術後4-7日で退院できますので大きな負担とはなりませんが、春、夏、そして冬休みを利用して手術を予定することが一般的です。

よくあるご質問

  • 心臓に穴が開いていると言われました。ASDのことでしょうか?
    心臓に穴が開いている状態にはいくつかの種類がありますが、左右の心房の間に穴がある場合は心房中隔欠損症(ASD)と呼ばれます。
  • 心房中隔欠損症(ASD)とはどのような病気ですか?
    心房中隔欠損症(ASD)は、右心房と左心房を隔てる壁(心房中隔)に穴が開いている先天性心疾患です。左心房から右心房へ血液が流れ込み、右心室や肺に負担がかかります。
  • 心房中隔欠損症の原因は何ですか?
    心房中隔欠損症は、生まれつき心房中隔の一部が正常に形成されないことで起こります。生活習慣や育て方によって起こる病気ではありません。
  • 心房中隔欠損症ではどのような症状がみられますか?
    小さな欠損では無症状のこともありますが、欠損が大きい場合には息切れ、疲れやすさ、運動能力の低下、成長不良などがみられることがあります。大人になるまで症状が目立たない場合もあります。
  • 心房中隔欠損症は自然に閉じることがありますか?
    欠損孔が小さい場合には自然閉鎖することがありますが、中等度以上の欠損では自然に閉じないことが多く、経過観察や治療が必要になります。 
  • 心房中隔欠損症は放置するとどうなりますか?
    長期間放置すると右心房や右心室の拡大、不整脈、心不全、肺高血圧などが生じる可能性があります。そのため適切な時期に治療を行うことが重要です。
  • 心房中隔欠損症は大人になってから見つかることがありますか?
    はい。短絡量が少ない場合には子どもの頃に症状がなく、健康診断や心雑音の精査で成人になって初めて見つかることがあります。
  • 心房中隔欠損症は治りますか?
    適切なカテーテル治療や手術によって欠損孔を閉鎖でき、多くのお子さんが良好な経過をたどります。
    欠損孔の位置や大きさなどの条件を満たす場合には、カテーテルを用いたデバイス閉鎖術が可能です。ただし、すべてのASDが対象になるわけではありません。
  • ASDで手術が必要になるのはどのような場合ですか?
    カテーテル治療が適応にならない場合や、欠損孔が大きい場合には外科手術を行います。手術では直接縫合またはパッチを用いて穴を閉鎖します。
  • 心房中隔欠損症の手術は何歳頃に行いますか?
    症状や欠損の程度によりますが、問題がなければ無輸血手術がしやすい体重10~15kg程度を目安に手術時期を検討します。
  • 心房中隔欠損症の手術後は何日くらいで退院できますか?
    合併症がなく経過が順調であれば、一般的に手術後4~7日程度で退院が可能です。
  • 女の子では傷跡を目立ちにくくする手術方法がありますか?
    女の子の場合には、胸の中央ではなく右乳房の下からアプローチする手術方法を選択できる場合があります。傷跡が目立ちにくくなるメリットがあります。